- 確変が続いて、だんだん右手の感覚がなくなってきた…
- ドル箱を積み上げ、ちょっと一息ついてスマホを触りたい…
- 隣の台が気になって、一瞬だけ手を離して様子を見たい…
こんな経験から、ついハンドルにコイン等を挟みたくなる気持ち、痛いほどわかります。
しかし、その「少しだけ楽をしたい」という何気ない行為が、なぜ「出禁」という最悪の事態を招くほど厳しく禁止されているのでしょうか。

パチンコ業界歴20年の知見から申し上げると、そこにはあなたが思う以上に深刻な、お店側が決して見過ごせないリスクが隠されています。
本記事では、ハンドル固定が不正行為と疑われる理由や台を故障させる危険性はもちろん、お店側が負う法律上のリスクや、パチプロが決してハンドルを固定しない技術的な理由まで深く掘り下げます。
最後まで読めば、もう店員の視線に怯えることなく、手の疲れを根本から解決し、堂々と遊技に集中できるようになるはずです。
結論:パチンコのハンドル固定は原則禁止!バレたらどうなる?


長時間の遊技で指がじんじんと痛くなる、あの感覚はパチンコ好きなら誰しも経験があるかもしれません。「少しだけ楽をしたい…」そんな気持ちから、ついハンドルを固定したくなる誘惑に駆られますよね。
しかし、そのほんの少しの気の緩みが、楽しいはずの時間を一瞬にして気まずいものに変えてしまう可能性があります。なぜ、ハンドル固定はこれほどまでに厳しく見られているのでしょうか。そして、もし店員さんに見つかってしまったら…。まずは、その厳しい現実から見ていきましょう。
ほとんどのパチンコホールで明確な禁止行為
「自分くらいなら大丈夫だろう」と思ってしまうかもしれませんが、パチンコのハンドル固定は、あなたが通うホールでも、ほぼ間違いなくルール違反にあたります。
台の横や店内の壁、休憩スペースなどに設置されている「遊技上のご注意」や「禁止事項」といった案内プレートを思い出してみてください。そこには、「変則打ちの禁止」や「不正行為の禁止」といった項目と並んで、「ハンドルの固定行為」がはっきりと記載されているはずです。
これは、一部の厳しい店舗だけの特別なルールではありません。全てのプレイヤーが公平かつ安全に遊技を楽しむための、パチンコ業界における共通認識なのです。お店側は、お客様が快適に過ごせる環境を守るため、こうしたルールを設けています。
発覚した場合のペナルティ(出玉没収・出禁など)
もしハンドルを固定しているところを店員さんに発見された場合、軽い注意で済むこともありますが、それはあくまで最初の警告に過ぎません。悪質だと判断されたり、注意を無視して繰り返したりすると、厳しいペナルティが科せられる可能性があります。
最も軽いもので「口頭での厳重注意」。しかし、それだけでは終わりません。
深刻なケースでは、「獲得した出玉の全没収」という処分が下されることもあります。せっかく大当たりして積み上げたドル箱が、一瞬にして無に帰してしまうのです。さらに、最も重い罰則が「出禁(出入禁止処分)」です。一度この処分を受けると、そのお気に入りのホールで二度と遊ぶことができなくなってしまいます。
どの程度のペナルティになるかは、そのホールの裁量次第です。「あの店では大丈夫だったから」という安易な考えは、絶対に通じないことを覚えておきましょう。
なぜダメなの?ハンドル固定が禁止される3つの深刻な理由
「ただ手が疲れるから固定したいだけなのに、どうしてそんなに厳しく言われなきゃいけないの?」きっと、そう感じる方もいるでしょう。その気持ちは、決して不思議なことではありません。
しかし、あなたが思っている以上に、その何気ない行為には、お店側や周りのお客さんを不安にさせる「深刻なリスク」が隠されています。不正行為への警戒、大切な台の保護、そして隣人との無用な摩擦。その一つひとつを見ていくと、ハンドル固定がなぜ「ダメ」なのか、きっと納得できるはずです。
理由1:「ゴト行為(不正行為)」を疑われるため
ハンドル固定が厳しく禁止される最大の要因、それは「ゴト行為」という不正を疑われるリスクがあるからです。
「ゴト行為」とは、機械に不正な細工をしたり、特殊な器具を使ったりして出玉をだまし取る、まぎれもない犯罪行為です。そして過去には、ハンドル部分に器具を仕込み、不正に玉を発射させるという悪質な手口が存在しました。
お店のスタッフから見れば、あなたがハンドルに挟んでいるものが、ただのコインなのか、それとも不正な器具なのかを瞬時に判断することは非常に困難です。たとえあなたに全く悪気がなくても、その行為自体が「疑わしい行動」と見なされてしまうのです。あらぬ疑いをかけられ、楽しい時間を台無しにしないためにも、疑われるような行動は初めから避けるのが賢明と言えます。
理由2:ハンドルの故障や玉詰まりの原因になる
皆さんが楽しんでいるパチンコ台は、一台数拾万円もする非常にデリケートな精密機械です。ハンドル部分には、玉の発射を制御するための複雑なセンサーやバネが内蔵されています。
ここに硬貨のような硬いものを無理に挟み込むと、内部の部品が損傷し、ハンドルの反応が悪くなったり、最悪の場合は動かなくなったりする恐れがあります。また、不自然な角度で固定されることで玉の発射機構に負担がかかり、深刻な「玉詰まり」を引き起こす原因にもなりかねません。
自分の台が故障すれば遊べなくなるのはもちろん、お店にとっても大きな損害です。大切な遊技台を皆で長く楽しむためにも、想定外の使い方で負担をかける行為は絶対にやめましょう。
理由3:「うざい」と思われる?周りの客とのトラブル回避
自分では何気なくやっていることでも、周りの人からは快く思われていないかもしれません。ハンドル固定は、まさにその典型例です。
考えてみてください。隣の人がルールを守ってきちんとハンドルを握っているのに、自分だけがコインを挟んで楽をしていたら、相手はどう感じるでしょうか。「自分だけズルい」「マナーが悪いな」と、不公平感や不快感を抱かせてしまう可能性があります。
特に、ホールという空間では誰もが勝ちたいと思っており、普段よりも些細なことが気に障りやすいものです。その小さな不満が、視線によるプレッシャーや、思わぬ口論といった無用なトラブルの火種になることも。お互いが気持ちよく遊技に集中するためにも、周りの人への配慮を忘れないことが大切です。
パチンコのハンドル固定は違法?警察沙汰になる可能性は?
「禁止」や「出禁」という言葉を聞くと、なんだかとても悪いことをしている気分になりますよね。「もしかして、これって法律に触れる『違法行為』なの? 最悪の場合、警察が来て逮捕…」なんて、不安が頭をよぎるかもしれません。
その心配、少しだけ落ち着いて聞いてください。実は、「お店のルールを破ること」と「法律を犯すこと」は、似ているようで全く違います。しかし、その違いを理解していないと、本当に警察沙汰に発展してしまうことも…。ここでは、その危うい境界線について、はっきりとさせておきましょう。
ハンドル固定は改造にあたり、お店が罰せられる可能性がある
これまで、ハンドル固定は打ち手(お客様)にとってのリスクが大きいことをお伝えしてきました。しかし、実はこの問題にはもう一つ、非常に重要な側面があります。それは、お客様のハンドル固定が原因で、お店側が警察から厳しい行政処分を受ける可能性があるという点です。
「自分の行為なのに、なぜお店が?」と不思議に思いますよね。その背景には、パチンコ店を規制する「風俗営業法(風営法)」という法律が深く関わっています。
遊技台という精密機械に「承認されていない異物」を付加し、本来の仕様とは異なる状態で動かしていることになります。たとえ一時的なものであっても、この状態は法律上「無承認変更」、つまり不正な改造と見なされる恐れが非常に高いのです。
お店には「台を正しく管理する責任」がある
風営法では、パチンコ店に対して「店内の遊技台を承認された状態のまま、正しく管理・運営する責任」を課しています。
もし、お客様がハンドル固定をしているのを知りながらお店のスタッフがそれを見過ごしたり、黙認したりしていたとします。すると、警察の立入検査などがあった際に、「このお店は、不正に改造された台をお客さんに使わせている」と判断されてしまうのです。
その結果、罰せられるのはハンドルを固定したお客様本人ではなく、管理責任を怠ったお店側になります。
お店は、「指示処分」や「営業停止」、最悪の場合は「営業許可の取消し」といった、経営の根幹を揺るがすほどの重い行政処分を受ける可能性があるのです。
【非推奨】一般的なハンドル固定のやり方と危険性
ここまで様々なリスクを説明してきましたが、それでもまだ「やり方」そのものが気になる、という方もいるかもしれません。周りを見渡せば、今でもこっそりとハンドルを固定している人を見かけることもあるでしょう。
しかし、彼らがやっているから大丈夫、なのではありません。彼らはただ、まだ運悪く見つかっていないだけかもしれないのです。
ここでは、あえてその一般的な手口を紹介します。ですが、これは決して真似をするためではありません。これらの行為がいかに無防備で、高いリスクを伴うかを深く理解するためです。スマートな遊技者は、決してこのような真似はしません。
最も古くから知られている、そして最もハイリスクな方法が、10円玉や100円玉、あるいはパチスロのメダルなどをハンドルの隙間にグッと差し込んで固定するやり方です。
一見、手軽で確実なように思えるかもしれませんが、これは「私はルール違反をしています」と周りに宣言しているようなものです。キラリと光る金属は監視カメラにも映りやすく、店内を巡回するスタッフの目にも真っ先に留まります。
何より、不正器具を使った「ゴト行為」と最も見た目が似ているため、発見された際には最も厳しい対応をされる可能性が高いでしょう。弁解の余地がない、最も避けるべき行為です。
手が疲れる問題を解決!ハンドル固定に頼らない対策
ここまでハンドル固定の様々なリスクについてお話してきましたが、「じゃあ、この手の疲れや痛みはどうすればいいんだ!」というのが、あなたの正直な気持ちではないでしょうか。その悩み、痛いほどよく分かります。
ご安心ください。ルールを破るという危険な橋を渡らなくても、あなたのその悩みを根本から和らげる方法はちゃんと存在します。
少しの意識と工夫で、もっと快適に、そして堂々とパチンコを楽しむことができるのです。周りの目を気にすることなく、純粋に遊技に集中するための、今日からすぐに実践できる具体的なテクニックをご紹介します。
こまめに休憩を取り、ストレッチをする
最も基本的で、そして最も効果的なのが、意識的に休憩を挟んで体をほぐすことです。長時間ずっと同じ姿勢でハンドルを握り続けることが、疲労が溜まる一番の原因です。
大当たり中や確変中は難しいかもしれませんが、演出が落ち着いたタイミングや、保留が4つ溜まったほんの一瞬でも構いません。ハンドルから手を離し、簡単なストレッチを取り入れてみましょう。
- 指のグーパー運動:手を力強く「グー」の形に握りしめ、次の瞬間、指が反るくらい思い切り「パー」で開きます。これを数回繰り返すだけで、指先の血行が驚くほど良くなります。
- 手首の反らし:片方の腕を前に伸ばし、もう片方の手で指先をつかみ、ゆっくりと手首を反らせます。じんわりと筋が伸びるのを感じたら、今度は手の甲側をゆっくりと曲げます。
- 腕のブラブラ体操:トイレに立つついでなどに、両腕の力を抜いてだらんと下げ、ブラブラと揺するだけでも効果は絶大です。肩から腕全体の緊張がほぐれます。
こうした小さなリフレッシュの積み重ねが、長時間の遊技を大きく楽にしてくれます。
そもそも疲れにくいハンドルの持ち方・台を選ぶ
「ハンドルは力強く握りしめるもの」という固定観念を、一度捨ててみませんか?実は、持ち方や台選びを少し意識するだけで、手の負担は劇的に変わります。
【疲れにくい持ち方のコツ】
ハンドルは、玉が発射されるギリギリの力で、そっと触れる、あるいは軽く添えるように持つのが理想です。親指と人差し指でつまむように持ったり、手のひらで包むように支えたり、自分なりに一番力が入らない楽なポジションを探してみましょう。また、「ハンドルは右手で持つもの」と決めつけず、時々左手に持ち替えて負担を分散させるのも非常に有効なテクニックです。
【疲れにくい台選びの視点】
最近のパチンコ台は、人間工学に基づいて設計された、様々な形状のハンドルが増えています。自分の手の形にフィットする、握りやすいハンドルを搭載した機種を選ぶのも一つの手です。また、打ち始める前の試し打ちの段階で、ハンドルのバネが硬すぎたり、逆にグラグラで不安定だったりしないかを確認するのも重要です。
自分に合った持ち方や相性の良い台を見つけることも、長時間快適に楽しむための立派な戦略なのです。
パチンコのプロはハンドルを固定する?
パチンコで生計を立てる「パチプロ」。彼らは、常に勝ちを追求するストイックな存在です。そんなプロたちなら、少しでも有利になる方法、少しでも楽に長時間打てる方法を知り尽くしているはず…。
では、そんな彼らは、手の疲れを軽減するためにハンドルを固定するのでしょうか?もしかしたら、我々が知らない、店員にバレない特別な固定方法を知っているのでは…?
その答えは、もしかしたらあなたの想像とは全く逆かもしれません。勝ちにこだわるプロだからこそ、絶対に「しない」選択。その揺るぎない理由に迫ってみましょう。
結論:プロはハンドル固定をしない
きっぱりと言い切れます。本物のプロフェッショナルは、決してハンドルを固定しません。その背景には、大きく分けて3つの明確な理由があります。
1. リスク管理の徹底
プロにとってパチンコホールは「仕事場」です。そして、ハンドル固定が発覚した際の最大のペナルティは「出禁」。これは、仕事場への出入りを永久に禁止されることを意味します。目先のわずかな楽さのために、自身の収入源を失うような致命的なリスクを、本物のプロが冒すことはありえません。
2. 勝利の生命線「ストローク」を重視するから
パチンコの勝敗を分ける重要な技術の一つに「ストローク調整」があります。これは、ハンドルを捻る角度をミリ単位で調整し、最もスタートチャッカー(ヘソ)に玉が入りやすい、ピンポイントの打ち出し軌道を探す技術です。
台のコンディションは時間帯や釘の状態によって常に変化するため、プロはその変化に対応し、常に最適なストロークを探り続けます。ハンドルを固定してしまっては、この勝ちに繋がる最も重要な技術を自ら放棄するのと同じなのです。
3. 一玉も無駄にしない「止め打ち」のため
プロは投資効率を極限まで高めるため、一玉たりとも無駄にしません。スーパーリーチなどの長い演出中や、保留ランプが満タンになった瞬間に玉の打ち出しをピタッと止める「止め打ち」は、プロにとって呼吸をするのと同じくらい当たり前の技術です。
ハンドルを固定していては、この素早い操作ができません。一回一回は小さな節約ですが、一日、一ヶ月と積み重なれば、収支に大きな差を生むことを彼らは知っています。
手の疲れよりも、勝利へのこだわりとリスク回避を優先する。これこそが、プロがハンドルを固定しない、揺るぎない答えなのです。
まとめ:ルールを守って快適にパチンコを楽しもう
パチンコのハンドル固定は、店側が最も警戒するルール違反のひとつです。発覚すると出玉没収や出禁に直結します。
禁止の背景にはいくつかの理由があります。不正器具を使う「ゴト行為」と区別できず、疑われる危険が高いこと。精密機械であるハンドルが故障し、玉詰まりや修理費用といった損害につながること。そして周囲の客に不快感を与え、トラブルの火種になることです。
さらに法律面でも問題視されます。遊技台を無承認で改変したとみなされ、責任は店側に及びます。最悪の場合は営業停止などの行政処分に発展します。
勝ちにこだわるプロほどハンドル固定は絶対に行いません。細かなストローク調整や止め打ちの技術を駆使し、出禁リスクを避けて収入源を守っています。
疲れを感じたときはルールを破らず、休憩やストレッチで対応することが最善です。長く安心して遊ぶためには、正しい方法で楽しむ意識が欠かせません。